海外出張を控えた生徒さんですが、なかなかスケジュールが合わず気が付けば出張はもう2日後!本日は現地で必要なフレーズのみを集中して行ったのですが、レッスンが終わる頃にはビックリするような変化が見られました。
15秒〜20秒程の英語を現地で大勢の方の前でお話される予定なのですが、最初は原稿を見ながらのカタい読み。難しい文章ではないのですが、間の取り方やリズムがバラバラな上、カタカナ英語読みで、聞き手には聞きづらいな…と。正直、出張までに間に合うかな?と最初は心配でした。
とにかくフレーズごとに根気よくリピートを繰り返します。意味の切れ目で区切るところは、ポーズをとりながら。強くアクセントを置いて読む単語、またゆっくりと長めに読む単語、反対に軽めに読む単語、また抑揚もしっかりとつけて、と一つ一つコツコツと何度も繰り返し練習を行いました。
しっかり大きな声も出ており、徐々にコツを掴んでリズム感のある英語になってきたのですが、どうしてもつまづき、急に「日本語」に戻ってしまう箇所がありました。それはtraditional cultureという語。日本語のカタカナでも「トラディショナルカルチャー(伝統文化)」とそのまま存在するローマ字読みにつられてしまい、スムーズな英語で進んでいたのに、ここだけローマ字読みになり浮いてしまうのです。
“r”は日本語のラリルレロとは異なり、前に小さな「ぅ」を入れて発音するのが近いので、tra~は「トラ」ではなく「トゥワ」のような発音に、また単語の最後にくる”l”は欠落しますので、「トゥワディショナゥ」のような感じになるのです。
強弱や間の取り方、リズム、抑揚が優先で、こうした細かい発音の意識は後からでも大丈夫ですが、普段から「聞こえたまま発音する」を意識して練習してみてください。決してネイティブの音声ではtraditionalは「トラディショナル」とは聞こえないはず。読み方をカタカナでふる場合も聞こえたままが鉄則です!
前述の生徒さん、自分でも「ビフォーアフターみたい!」と驚かれる程、滑らかで英語らしい発音になっていました。ほんの少し意識するだけ、1時間で本当に変わるの?!と半信半疑な方もお気軽に体験レッスンにお越し下さいね。
※ 写真はユネスコの無形文化遺産として登録された「和食」がモチーフの切手。外国人に手紙を出す時などに使っています。 和食も食の伝統文化=traditional cultureですね!
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